愛と哀






2人で……。


あぁ、そっか。


本当に2人きりなんだ。



近くに家は一切ない。


ここに来る途中も家は見当たらなかった。





「俺は満足だよ。大好きな七乃とやっと2人だけになれたんだから」



彼は笑ってる。


嬉しそうに、ウットリと。




だけど私は少し顔を引きつらせた。






怖いのか、
嬉しいのか、
私は複雑な心境だった。





< 215 / 283 >

この作品をシェア

pagetop