愛と哀






「あの最低女にやられたの?」



口調は優しいけど、どこか冷たさも感じる。


私はゆっくり首を横に振った。





「これは、自分でしたの。……死のうとしたから……でも、死ねなかった」


情けない話だね。
本当にごめんね?


こんな変な話しちゃって。





「お母さんが口癖のように言うの。死んでくれって……」


「……」


「だけど死ぬって、痛くて苦しくて……度胸のない私には、そんな事できなくて」



馬鹿だな。

せっかくできた友達に、なんて話をしてるんだろう。




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