愛と哀

「こんなダメな私でいいなら、喜んで……恋人になりたいです」


これが私の答え。

大切にしたいと思った。


春田くんの気持ちを大事にしたい。

心からそう思った。




「マジ、で……」


「うん」


「っ……マジかっ!!」


「えっ……」



何故か春田くんはしゃがみ込んで、顔を両手で覆ってしまった。


私もしゃがみ込んで春田くんの顔を覗き込んだ。



「ダメだ。見るなって……」


「どうして？」


「今、俺の顔……絶対真っ赤になってるから」



チラッと見えた春田くんの顔は確かに真っ赤になっていた。