君想い~密かに抱いた恋心~

4.すれ違う心


あれからなんだか瞬とはぎくしゃくしてて、

あまり話さない日が続き、
目があってもすぐ逸らされたり、

連絡しても既読でおわったり……

そんなこんなであっという間に体育祭の時期になっちゃって。


結局きっかけを掴めないまま、
体育祭当日を迎えた。



「なんでこんな暑いわけ…
もう11月入るのに」

「かすみちゃ〜ん、暑いって言うと
余計暑く感じちゃうよ〜」


美桜とかすみのやりとりって
毎回こんなんだよなぁ(笑)


「美桜とかすみは何に出るんだっけ?」

「わたし達は障害物競走だよ
なっちゃんは?」

「えっと、二人三脚!」

「え!?まさかあんた…」


うちの学校は二人三脚は男女ペアだから

かすみが言いたいことはわかる…
わかるけども…


「……優くんと」

「「あ〜」」

「2人とも…なにその落胆ぶりは。」

「いや、てっきり…
ねぇ、美桜」

「うん。瞬くんかと…」


『二人三脚の走者は待機場所に移動してください』


「あ、なっちゃん行かないとじゃない?」

「うん、じゃあまたあとでね!」


2人に別れを告げて集合場所へと走った。


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