黒い羽と嘘と執着

「おいノエル、斎藤は怖い目にあったんだ
あんま深く聞いてやるな」



「えー何でー」



「俺もそれは無神経だと思うぞ、ノエル」



すかさず庵と次朗君がフォローをしてくれるけど、何だか騙しているみたいで心苦しい



「ありがとう、私は大丈夫だから
でもごめん
何も聞いてないし記憶も曖昧で…」



そしてさらに嘘を重ねていくことに心が痛んだ



「そっか、ならいいよ
でもこれでますますお姉さんは危ない立場になったね」



え、



「どう言うこと?」





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