恋のお相手は小さな男の子



「じゃあ、何で…」



何で……か。


そんなの、……私が聞きたい位だよ。



「何でかなんて分かんないけど、好きになっちゃったんだもん。私の理想の人は年上の頼れる人なんだけど……。それでも、……好きになっちゃったんだよ」



段々と夕香から視線を落としていき、最後までそう言い切った時には、私は完全に俯いていた。


そんな私の姿を見てか、夕香の優しい声音が降ってくる。



「本気で好きなんだ、葉月」


「……うん」



本気で好きなんだよ。


佑真君が。



「報われない可能性、めちゃくちゃ高いよ」


「……知ってる」



ちゃんと今回は分かってる。


期待なんかしちゃダメだって分かってるから。



キリッと痛む胸を抑え、俯いたまま顔を上げない私の頭にふわっと夕香の手が乗せられる。


< 141 / 181 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop