恋のお相手は小さな男の子
徐々に真っ赤に染まっていく佑真君の顔が目に映る。
そして照れた様に私から目を逸らす。
ドクドクドクと煩い心臓と共に熱くなっている私の顔。それは緊張からっていうのもあるけど、今は更に別の事もプラスされてると思う。
佑真君のその赤く染まった顔に騙される。
「俺も……」
佑真君の口からやっと出た言葉はそれで。でも、その次は続かない。
「俺も?」
そう聞き返す私は明らかに自分が言われたい事が分かってて聞き返してる狡い奴。
でもさ、……そんな顔されたら、もしかしてって期待しちゃうよ。
だが、そう思ったのも束の間、さっきまで真っ赤に染まっていた佑真君の顔から赤みが引いていく。
と、同時に佑真君がキリッと唇を噛んだ。
「葉月が好きって言ってくれる『高橋佑真』は本当の俺じゃない。だから、……葉月は俺の事を好きじゃないよ」
「ど、どういう…事?」
佑真君の言った事が理解出来ない。
本当の佑真君って何?
私は、……佑真君の事を好きじゃない?