涙色のバレンタイン。







(……キミはずるい)




そんな赤い顔されたら、あたし…ますます好きになるじゃんか。




嘘をつくことがこんなにも、切なくなるなんて。



「じゃあまずは、教室まで行こうぜ」


「うんっ」





大雅クンが微笑んで、そのまま一緒に教室まで行った。


廊下ですれ違う人があたしを見る。





(大雅クン、人気だから……。女子の視線が怖いよ…)






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