クリアスカイ
最初はそう考えて久しぶりに一人で週末を過ごした。週明けあたり言い訳をひっさげて、アツシから連絡がくるだろうと軽く考えていた。

そしてきづけば次の週末を迎え、今こうして須藤が家に来ているのだ。
3日ほど前に修二の方から二人に電話をしてみたが、つー君は留守電でアツシに関しては電話自体が繋がらないという始末だった。


つー君はともかくアツシはこんな事一度だってなかったというのに。


「何かあったんじゃねぇかな…」
何の見当もつかなかったがいい意味での『何か』ではない気がしていた。
「さぁな…。案外遊んでんじゃね?」
須藤が笑いまじりに言った。サラリと軽く言われた事で修二はどこかホッとしていた。
考えてみれば相手はマイペースで自己中なアツシだ。こちらがどれだけ心配をしていたって、当の本人は何もなかったようにケロッとしている、なんて昔から何度もあったのだ。


修二は大きく息をついた。
「だよな。なんせアツシだからな。」
「そうそう。」
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