セカンド☆ライフ
『なるほどのぉ、それは嫌われてもおかしくないのぉ』

『そう…ですよね…』

『しっかし、あの小童も器の小さいことよ』

『器って…』

『まぁよい、行く宛がないならちぃと儂に付き合わんか?』

『付き合う…?どこへ?』

『修行じゃ修行』

『修行!?』

『お主には儂のバインドを継いでもらう』

『でも…』

『ではどこか行く宛でも?』

『ないです…』

『決まりじゃな』

『はぁ…』

『儂は準備がある、先に外で待っておれ』

『はい』

私は外に出ようとしました。
すると、私の背後に女の人が立っていました。

『うひゃぁ!』

『どうなさいました?』

『ごめんなさい!びっくりしちゃって…』

『ふふふ…可愛いのね、あなた』

『え!?あ…ありがとうございます…』

『…ニンニン』

『にんじん?』

『あなたは苦手です』

『え…えぇぇ…ごめんなさい…』

『それくらいにしておけ花子』

『御意』

『詩乃も早う行け』

『は…はい』

私は外に出ました。
誰かが中にムーブしてきたようで、男の人の声が聞こえました。

『待たせたの』

『あ…いえ、大丈夫です』

『では行くか』

『えっと、どこへ行くんですか?』

『バインド』

『え…ひゃ!動けない…』

『ムーブ』

『!?』

気がつくと見知らぬ森の中にいました。

『え?え?どうして?』

『バインドで連結したまま強制的にムーブで引っ張ったのじゃ』

『そんなことできるんですか…』

『想像できる事は大概出来るもんじゃ』

『想像…ですか…』

ゆいりくんと仲直り…もできるのかな…
それとも…死ねるのかな…
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