セカンド☆ライフ
翌日、俺は詩乃と共に隣街の本屋…詩乃から切り離されたノイズの元に来ていた。

『じゃぁ詩乃、さっき説明した手順でやってみよう』

『できるかなぁ』

『できなかったらできなかったで他の方法を考えればいいさ、気楽に、自分を信じてやってみよう!』

『わかった』

『んじゃぁ…』

『唯里!』

『ん?』

『何しとんねん?』

『虎彦!』

『ん?その子誰?まさか彼女か?』

『あぁ、うん、彼女の詩乃』

『こんにちは…』

『こっちは虎彦』

『よ…よろしゅう…』

《彼女おるなんて聞いてへんぞ!》

《今聞かせたじゃん》

《うつさいわ!裏切りモン!》

《なんだそりゃ…》

『んで?何しとん?』

『ん?いや、このノイズどっか遠くに捨てようかと…』

『はぁ?そんなことてきるわけないやん』

『うん、まぁできたらラッキーかな?と』

『どゆこと?』

『まぁ見てて、詩乃、やろうか』

『バインド!』

詩乃のバインドがノイズを縛る。

『お?やっぱ効果あるね』

『うん!』

『ちょ!お前ら何してんねん!?』

『黙って見てなって』

『だめ!ノイズの抵抗が思ったより激しい!バインドで精一杯!目的地に集中できないよ!』

『手伝う!リンク!』

(バインドの処理に集中して!)

(はい!)

(目的地イメージ!乱れた分はこっちで補完するから思い切ってムーブして!)

(はい!いきます!)

(いっけぇぇぇぇぇ!!)

見知らぬ森…昨夜のリンクの際に見た詩乃と環の修行場所に着いた。

(よし!上手くいった!バインド解除!急いで!)

(はい!解除した!)

(オッケ!ムーブする!)

俺達はもとの本屋裏に戻ってきた。

『よっしゃ成功!』

『ありがとうゆいりくん!』

『いやいや詩乃がすげぇんだよ!』

『ちょい待てや!お前らマジで何しよった!?』

『だからノイズを捨ててきたんだってば』

『普通に考えてそんなんできるか!』

『いやでも実際できたし』

『普通やない言うとんねん!』

『何一人で興奮してんだよ?ちょっと落ち着け』

『落ち着けるか!』

『とりあえずここじゃ人目につくし、詩乃、我が家まで虎彦ラチって』

『バインド!』

『あがっ!』

『ムーブ!』

俺達は我が家へと移動した。
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