セカンド☆ライフ
ゆいりくんがノイズを暴走させてからもう4日…
ゆいりくんはほとんど動かなくなりました。
ゆいりくんの気配もかすかにしか感じられません。

『ゆいりくん…』

こうしている間にもゆいりくんの気配が消えてしまうかもしれない…
猶予は5日と環さんは言ってたけど、今日終わってしまうかもしれない。
ゆいりくんが明日を迎えられる保証なんてない…
そう思うと、涙が止まりません。

ほんの数日前まで元気だったゆいりくん。
ほんの数日前まで私を愛してくれてたのに…

あれ?
ゆいりくんは…
なんで私を愛してくれたんだろう…

ゆいりくんを殺した私なんかを…

どうして?

ゆいりくんは本当に私のことを愛してくれてたのかな?

『答えてよゆいりくん…答えてよぉぉぉぉ!』

もう一度だけでいい、ゆいりくんと話がしたい。
最後にゆいりくんの気持ちを聞きたい。

『ゆいりくん…』

涙が止まりません。

『私…もう諦めてるのかな…』

『困るなぁ、君が諦めたら誰が唯里君を助けるんだい?』

『純流さん!?』

『こんにちは横峰さん♪』

『どうしてここが?』

『偶然通りかかっただけさ♪』

『…そんなこと…』

『信じる信じないは今はどうでもいいんじゃないかな?』

『そうだ!ゆいりくんを助けられるんですか!?』

『断言はできないよ、なんせ前例がないからね』

『それでも…少しでも可能性があるなら…』

『やってみる価値はあると思うよ♪』

『でもどうして?純流さんは私やゆいりくんを喰べるつもりなんですよね?』

『君を喰らう必要はなくなった、唯里君にはまだ伸び代がある、こんな半端な状態で喰らうのは不本意なんだよ』

『ゆいりくんを喰べさせたりしない!でも…その理由は納得できます…きっと嘘じゃないんだろうなって…』

『信じてもらえて嬉しいよ♪』

『どうすればいいんですか?』

『簡単だよ、喰われればいい』

『え!?』

『唯里君のノイズに喰われ、唯里君の中に溶けてしまえばいい』

『溶ける…リンク!?』

『賢いね横峰さん♪』

『そんなこと…できるんですか?』

『できるできないは君次第だよ』

『私しだい…』

『下手をすればそのまま飲み込まれてしまうだけだね、それでもやるかい?』

『私の答えはわかってますよね?』

『そうだね、僕達の目的は同じだ、僕のためにもよろしく頼むよ?』

『ゆいりくんは助けます、でもあなたの思い通りにもさせません』

『それでいい、大事なのは唯里君をこんなところで終わらせないことだ♪』

『…はい』

ゆいりくん…
待っててね…
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