ESORA PINK《短》
新しく赤のワインを開けて八智が持っているグラスに注いでいると、お手洗いに行っていた廉がリビングに入ってきた。
「あっ、廉、ごめん。灰皿出し忘れたわ」
その手に煙草が握られているのを見て、廉が喫煙者だということを思い出す。
廉は私の言葉に足を止めると少し引き返して、リビングに入ってすぐのオープンキッチンの中へと入っていった。
そして迷う素振りもなく、私があまり使わないシンクの上にある棚を開くと、青いガラスの灰皿を取り出した。
ちなみに廉が腕を上げたときにチラリと見えた脇腹がセクシーで、思わずニヤリとしてしまったことは廉には内緒だ。
キッチンから出てきた廉はそこでやっとテーブルの状態に気が付いたらしく、呆れているような視線を私に寄越した。
私はそんな廉に気付かないフリをして、注いでもらった赤ワインに口を付けた。
「あっ、廉、ごめん。灰皿出し忘れたわ」
その手に煙草が握られているのを見て、廉が喫煙者だということを思い出す。
廉は私の言葉に足を止めると少し引き返して、リビングに入ってすぐのオープンキッチンの中へと入っていった。
そして迷う素振りもなく、私があまり使わないシンクの上にある棚を開くと、青いガラスの灰皿を取り出した。
ちなみに廉が腕を上げたときにチラリと見えた脇腹がセクシーで、思わずニヤリとしてしまったことは廉には内緒だ。
キッチンから出てきた廉はそこでやっとテーブルの状態に気が付いたらしく、呆れているような視線を私に寄越した。
私はそんな廉に気付かないフリをして、注いでもらった赤ワインに口を付けた。