二度目の恋の、始め方
眉を寄せて、申し訳そうに私の顔を覗き込んでくるきょんに拍子抜け。マスク越しに口をポカンと開けて彼女を見上げていると、その美貌はみるみるうちに豹変して。
「……にしても、凛を泣かせるなんて宮路君サイテーだね」
「きょん、私のこと軽蔑しないの?」
「え?何で?」
「だってイジメられてたんだよ」
雄大と付き合ってるのがあっという間に全校中に広まり、リーダー格の女の子に目を付けられてしまった私。
仲の良かった子達はみんな、巻き沿いになりたくなくて離れていったのに。
「そんなの関係ないよ」
「……きょん」
「もし凛が苛められたりしたら、私がその子達を返り討ちにしてやるんだから。剣道三段の杏子様を舐めないでよね」
そう言って鼻息荒くふんぞり返ったきょんを見て、吹き出して笑ってしまった。友達は一生の宝だなんて自慢気に言ってたお父さんに、初めて共感出来たような気がした。