告白 【短編】
早足で歩く。あと少しで家につく。少しホッとした。いつもならおどけられるのに...。公園を横切ろうとしたら後ろから手首を握られて前に進めない。
優に握られていた。
「な..なに?」
「冗談に決まってるだろ!!...傷ついたならごめん。先にどんどん行くなよ!!」
珍しく謝った優は、顔を見せないように足元を見ていた。
いつもより小さく見える優に困った。優には、笑っていてほしいから..。だから周りの人に「甘い」って言われるのかな。でも、優には笑顔の方が似合うから..。
「許す!!先に行かないよ。ずっと、優の隣にいるから..。ね?」