しょっぱい初恋 -短編集-
BAD DAY

<晴と秋人のその後>






「-―あんにゃろう…」




今日は最高に付いてない。

まず朝起きてから、お気に入りの目覚まし時計を寝ぼけて放り投げてしまい見るも無惨な姿にしてしまったことから私の一日は始まった。

朝ごはんも得意な卵焼きは真っ黒に焦がすし、湯飲みにも何故かヒビが入ったし…。

学校にくる道のりで財布も落とした。

ちくしょー。


私の不幸はそれだけではすまない。
さっき終えたバスケの練習試合。

ヘマをして、危うく負けるところだった。


足を引っ張った自分のせいで、余裕で勝てるはずが、何と1点差に。

試合の後の記録を、顧問の先生まで私が提出しに行くって言ったのに、ジャンケン好きの野郎が「ここは公平にジャンケンだ!」とかいってジャンケンさせられるし。(ただお前がやりたいだけだろ)

結局自分が負けるし。(ジャンケンの意味ないじゃんか、バッキャロー!)


そして職員室まで短い距離だというのに、何も無いところで計3回顔面からすっ転んで、どっからか侵入した猫に喧嘩吹っ掛けられて、持っていた報告書がボロボロになってしまって。




「鼻の下伸ばして…、くそ~」




そして私の目の前で私の彼氏(あの(一陣の春風)後、晴れてカップルになりました)…、秋人が見知らぬ女と抱き合っているという今に至る。

くそ…、場所を考えろっての…。




「…っ…」




あぁ…、もうなんかホント最悪だ…。





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