キミだから・・・



「うん......知ってるよ?」



「うん......って、えぇ!?」



「日愛が気づくずっと前からしってたよ?もちろん、空もね?あっ......
でも、大地くんは知らないから大丈夫だよ?」



「大丈夫じゃないよ......知ってたことは別にいいんだけどさ?今までどおりに大地と話せないよ......どーしよー......」



「いいんじゃない?無理に自然に話す必要ないんじゃん?自然と話せるからっそういうもんよ?」



「そーかなー......」



私が真剣に悩んでるのに、有紗はスマホを出してなにかをしている。



「ちょっ......有紗なにしてんの......」



「ごめんごめん......私、体育祭実行委員で空もそうだから予定確認してた」



「体育祭!?」



思わず、バンッ!!と机を叩きながら立ちあがった。



「日愛のバカ...ちゃんと日にちくらい覚えておきなよ......種目だって決まってるよ...日愛が風邪で休んだ日に決めたの」



「私、何に出るの?」



「えーっと......確かね...借り物と、障害物...だったかな?」



「そ...そっかー......」



体育祭という言葉にすこしテンションが下がったのを必死に隠しながら昼休みを終えた。








その後、午後の授業を受けた。



そして、今日は部活がないから有紗と2人で帰った。



夜は、有紗と長電話しているうちに
眠ってしまった。



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