キミだから・・・
あからさまにそんな態度とられると胸が苦しい......
「......大地.........ばかっ......」
みんなの応援をしているうちにお昼になり、お昼は大地の家と一緒に食べた。
まぁ、大地とは一言も話さなかったけど.........
借り物競争が終わったから、私が出る種目は、障害物競争と、最後にみんなで踊るフォークダンスだけになった。
障害物競争は......うん......もちろんのことビリだ......最初はいい感じだったのに、ゴール直前に誰かに足をかけられて転んでしまった。
私はもともとフォークダンスにでるつもりなんてなかった。
だから、あとはみんなの応援。
......だけだと思ってたのに......
「鈴爽さん?ちょっといいかしら?」
振り向くと、確か隣のクラス?の女の子が3人ほど......
「ここじゃダメなの?」
「向こうで話したいなぁ〜って...
......ダメかな?」
今の私には断るのもめんどくさくて、
「...いいよ......」
3人の後についていくと、体育館裏。
体育館裏って......わかるけどさ......
......ベタだな.........
「こんなとこで、なに?」
「は?なにその態度......ちょーうざいんですけど......あのさ?大地くんに近づかないでくれる?」
その女子の中のリーダーと思われる子が私の前に仁王立ちして、強い口調で言ってきた。
「そうそう、幼なじみだからってうざすぎ......大地くんと話したい子なんてたくさんいるのにさ......」
「あんたなんかより、一華の方がずっと可愛いし、性格だってずっといいのにさ......なんであんたみたいなブスでぶりっ子が大地くんに相手にされるわけ!?」
「そんなの......知らない......
知りないなら、私より、大地に聞けばいいじゃん......」
「バカじゃないの?そんなこと出来るわけないじゃない......」
「こういうこと聞いて、下心がわかっちゃったら、そういう子って知られちゃうから?」
私がそれをいった瞬間、さんざんいろいろ言ってたのになにも言わなくなった。
図星だったみたい......
「う、うるさいっ!!あんたなんかにあたし達の気持ちなんて分からないわよっ!!!」
私の言葉にイラッときたのか、その一華とかいう子が手を振りあげた。
やばっ......殴るつもり?ここから抜け出す運動神経なんてもってないよ......
抜け出すことは諦めて私は目を閉じた。
なんで私が恨まれなきゃならないの.....
「なー......お前らなにしてんの?」
「ちょっとっ 一華!!」
「きゃっ 大地くん......」
え......大地?どうして......
目を開けると、一華という子の腕を掴んでその子を睨んだ。
「お前ら......どけ.........」
大地の声の低さに驚いたのか、女子たちは走って逃げていった。
私は足に力が入らなくなり、その場にペタんと座りこんでしまった。
「日愛......気をつけろよ......」
大地は、それだけいって校庭に戻ってしまった。
また......やっぱり、悲しいよ......
でも、私も大地のこと避けてたときあったから......大地もこんな気持ちだったのかな......いや、それはない...
だって、大地は私のことただの幼なじみとしか思ってないもん......
グラウンドに戻ろうか......いや......
行ってもどうせやることなんてないし、このままでもいっか......
私はその場で静かにないた......