キミだから・・・




――.........

~翌日 ―海― ~



今日は楽しい海! ......のはずなのに
寝坊した私は有紗との待ち合わせ場所に全速力で向かっている。


「日愛ーっ 早く! もう......今日はまだ
10分遅刻だから許すか......」



「ごめん、有紗......昨日、今日の用意とかいろいろしてたら寝るの遅くなっちゃって......」



「仕方ないな......今日は許すからっ
大地くんと空、もう待ち合せ場所ついたってよ?早く行こっ」



有紗は私の手をとって、いきおいよく走り出した。



走って10分くらいのところにある
コンビニが私たちの待ち合せ場所に
なっている。



コンビニの屋根の下に影がふたつ。



一人は、ケータイをいじっている...
大地だ。



もう一人は、本を読んでいる...如月くんだ。



二人は私たちに気がついたのか、
呆れたような顔でこっちに歩いてきた。


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