バレンタイン*少しの勇気をください。
「なーんだ!
そういうことね!
なら、任せときなさいっ!」
ちょっと残念そうに、けど面白そうに言い放ち、胸をポンと叩いてあたしを見る。
「まーずーは!
百合の髪型と、そのメガネね!」
髪型とメガネ…?
なぜゆえ??
「おさげじゃなくて、そのままおろしなよ。そっちの方が断然、百合に似合ってると思うけど」
「お姉ちゃんがそう言うなら…」
「それと今からコンタクト作りに行くよ!」
「はい?今からって⁉︎
え、きゃぁ!!」
お姉ちゃんはコートを着てあたしの手を引いて眼科に向かい結果を受け取ってそのままコンタクトを買いに行った。