オレンジ。~星空の下で。anotherstory~
しばらく眠っていたら、華恋に起こされた。

眠い目をこすりつつ、リビングへ行くと
そこには葵がいた。

(……え?夢、やないよな?)

目を凝らしてみても、そこにいるのは
紛れもなく葵。

「……びっくりしすぎだよ。
おじさんがね、
航空機のチケット送ってくれたの。
誕生日くらい、会ってやりなさいって。
……手術の時もそばにいてやれなかったし、
やっぱり、誕生日くらいはね。」

「……そうやったんか。
おおきに、おとん。」

「手術、頑張ったしな。
親として、これくらいは当然だよ。」

「さ、みんな揃ったし食べよ。
料理が冷めちゃうよ。」と、華恋が言って
各々席に着く。
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