悪態少女の恋物語〜運命の人を見つけてください〜
二章



「ほー、璃緒と翔希が偶然会ってたなんてな、それポン」



さっきの金髪は翔希っていうらしい。

そして黒と赤のツートンが海、黒と青のツートンが雪、こいつらは双子。
そんで族の頭の大人しそうな奴が颯太。




「いやー、妹さんもやっぱ真守さんに似て強いんすね喧嘩!俺もポンっす!」



「…チー。」




「別に同い年だし、呼び捨てでいいよ、ロン」




「「あっ」」

「…………」




麻雀でいうロン、というのは
相手の捨てた牌で自分があがる、
ということ。



あたしのあたり牌を捨ててしまった颯太は…



しょんぼりしてる。




これが族の頭?
なんかただの天然美青年。




「ぶっ、颯太の顔マジでうける!」


ゲラゲラと腹を抱えて笑う翔希。




こいつら…ほんとに族なわけ?
< 20 / 343 >

この作品をシェア

pagetop