あの頃の私は知らない
なんかすごい。




な、なんだろう?こ、このドキドキ.....熱も無いに........な、治れ治れ〜。




「プッ。」


そんな事を思っていると玲君がなぜか笑っていた。

「........ど、どうしたの........?」


「いや、すみれってさ。」


「う、うん.....」


「可愛いね。本当。」


「.........えっ。」


か、可愛い?ど、何処が?

怜君の可愛いって女子全員が可愛いって事なのかな?うん。そうだ。絶対に。私なんて可愛いわけないもの。



すみれが自己完結し、納得していると、


「おーい!れい!!サッカーするぞ!サッカー!」



怜君の友達であろう男子が怜君を誘っていた。あぁ、3時間目が席替えだったからもう、休み時間か。席替えしてからは自由時間みたいなものだったから気づかなかった。今思うとさっき休み時間のチャイム鳴ってたな.....



「おう!!じゃぁな。すみれ。」



「あ、........う、うん。」


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