お前が愛しすぎて困る



カバンにあった鍵で花南のマンションへ入ると、


ベッドの上に花南を寝かした。


それでもグッスリ眠る花南に起きる気配はない。


シンプルな1LDK。


飾りっ気がなく女っぽくない部屋。


この女っぽいなと思った。


部屋には


ベッドと小さなダイニングテーブル、


テレビと、大量の本。


ダンボールに入れっぱなしのものもあれば、


床に積み上げられたものもある。


そして、


ローテーブルにはPCが置かれていて、


周りにはコピー用紙が散乱していた。


一枚手にとって、


そこに印刷された文字を読んだ。


何だ?


何かの物語?


用紙に頁番号が打ってある。


その番号を頼りに次の紙を手に取った。


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