悪魔なゾンビ少女
「あははははっ。くっだらない!!」
十五分位たった後、美香はいきなり笑い声をあげ言い捨てた。
文庫本を読んでいた直樹は栞を挟み怪訝な顔つきで美香を見た。
「いきなりどうした?」
「だって、理由が…アホ過ぎる!!あはははは」
直樹が尋ねると美香は尚も笑い続けながら答えた。
「聞いてなくていいのか?」
「解ってるって」
溜め息を吐きながら尋ねると、美香は暫くは肩を震わせていたが次第にそれも治まった。
そして再び沈黙が訪れた。

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