悪魔なゾンビ少女
「その鏡で後を確認しながら、刺されそうになったら避ければ良いだろう」
「そんなのバレるんじゃ…」
直樹の答えに美香は思ったままを口にした。
「傘でカモフラージュすれば良いだろう。それに暗いし雨で視界は悪いし、相手だってお前を殺そうとしてるんだからそこに気を配ってる余裕は無い思うけどな。倒れる時は身体に隠せばその後も判らないだろうし。大体あんな雑と言うかなんと言うか…穴だらけの計画建てる奴等が細かい事に気付くかどうか…。否それ以前に美香の話を聞いてると、自分達の計画はバレる可能性はないと思っている節も…」
美香の言葉に答えながら、段々とそれが直樹の考えへと変わっていった。
最初の方は耳を傾けていた美香も、最後は完全に聞き流していた。
「…大体こんな訳から大丈夫だとは思う」
「あぁ、うん…そうね」
締めくくった直樹の言葉に、全く理解は出来ていなかったが美香は頷いた。

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