悪魔なゾンビ少女
直樹は洗わずにただ干しただけの汚れた制服を美香に渡した。
その後一度部屋を出て軽く食べ物をつまんでから部屋に戻ると、美香が着替えを終えて待っていた。
「汚い」
「当たり前だ」
美香の愚痴に直樹は間髪入れずに答えた。
「その制服だと汚なくて目立つからこれを」
そう言いながら直樹は昨日美香着ていた物とは違う、真新しいカーディガンを出した。
「スカートは?」
美香はそのカーディガンを受け取りながら訊ねた。
スカートの方は汚れが目立ちにくい色をしていたが、流石に昨日と比べると汚れている感が拭えなかった。
「仕方ないから出来るだけ叩いて汚れを落とすしかないだろう。新しい綺麗なスカートで行ったらそれだけでシラケそうだしな」
「ざらざらしてて気持ち悪いんだけどなぁ」
直樹の返答に美香は渋々了承した。
たが違和感が拭えないといった表情を浮かべていた。

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