悪魔なゾンビ少女

[実行]

その日は誰もが思っているよりも早くやって来た。
最初に殺すと言う話をしてから5日後の事。
昼頃から雨が降り始め、授業が終わる頃にはどしゃ降りになっていた。
○○○○はこの日も部活に参加し、遅くまで校内に残る予定だ。
「俺達は先にこいつの家に行ってるからな」
「出来なかったや失敗したは許されないからな」
「そうよ。計画をたてた時点でバレたらあたし達はお仕舞い。もう後戻りは出来ないのよ」
それぞれ三人に言われ、実行犯の少年は黙って頷いた。
授業が終わると少年二人の内一人は実行犯の少年ににた格好をして一緒に実行犯の少年の家に。
少女と実行犯の少年は校舎内に残ることになった。
「あの…」
実行犯の少年は少女に話しかけた。
「これが終わったら本当に…」
「あんたには関わらないわよ。自棄おこしてバラされたくないし。でも急に止めると怪しまれるから暫くはそれっぽいことはするけど、振りだけだから安心して」
その後二人は一言も言葉を交わすことはなかった。
そして○○○○の部活終了予定時刻三十分前。
「じゃぁ、あたし行くから」
少女は一言そう言うと、合流地点近くのコンビニへと向かうため立ち去っていった。
残された実行犯の少年。
青ざめながらもその顔は決意を決めた顔つきをしていた。
そして十五分じっと固まったように動かなかった身体を動かし立ち上がった。
部活が終わった後の○○○○を見失わないために。
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