光り輝く命~救ってくれたのは君だった~
医師からは鬱、パニック障害、

メニエール病、不眠症……。

次々と病名を告げられた。

そして何種類もの薬をもらった。

あたしは、体だけじゃなく心も

壊れてるんだ……。

帰り道、さとみはあたしに、

「つらいことあったらなんでも言って。

友だちじゃん」

泣きながら、そう言った。

あたしはなんだか胸が苦しくて、

言葉にできない気持ちになった。

「あたし汚れてるんだよ。

昔は幸せだった。でもね中学んとき、

親、仲悪くなって、父親、家出して、

あたしも母親にね……産まなきゃ

よかったって言われて家を出たの。

そこで友達だと思ってた子と

毎日遊び歩いた。そして、

あたしを可愛がってくれてお兄ちゃん

みたいだと思ってた人にレイプ

されたんだ。中三で処女喪失……

しかも友達だと思ってた子にも

裏切られてさ。んで両親離婚。

しかもあたしを引き取りたくないって

揉めんの。おかしくない?

自分が産んだくせに。結局父親が

引き取ったんだ。それで援助交際

始めるよになった」

あたしは泣き笑いしながら、

今まであったことを全て話した。

ふと見ると、さとみも百合も泣いていた。

さとみは、あたしの手を握った。

「どんなにつらくても自分を

傷つけちゃダメ!もっとあたしたちを

頼ってよ!あんたは必要な子だよ。

いらない子なんかじゃない」
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