光り輝く命~救ってくれたのは君だった~
久しぶりの隼人の広い背中を抱きしめた。

「夏菜、どうした?」

「なんでもない。つーか、どこ行くの?」

「秘密」

自転車は夜の街中をどんどん進んで行く。

そして街のはずれ。着いたのは静かな河原

「河原??」

「そっ」

そう言って日焼けした顔でニコッと笑った

「夏菜、星きれいだよ」

隼人は空を指さした。

その先にはたくさんの星が輝いていた。

「きれい……」

隼人はそっとあたしの手を握り歩き出した

その手は少し汗ばんでいた。

「ちょい待ってて!」

そう言うと隼人は汗ばんだ手を離し、

自転車のところまで走って行った。

あたしはもう一度空を見上げた。

あっ……三日月だ……きれい……。

「ごめん」

そう言われて振り返ると、

手にコンビニ袋をぶら下げた

彼が立っていた。

「夏菜、泣いてたの?」
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