我ら!恋愛探偵団


「すいません…ご心配かけました。」


「いえいえー!あ!黒山君にお礼言いなさいね、彼が教えてくれたのよー!」


そう言うと保健の先生はガラガラっと廊下に出て行った。



「中川殿!もう夜遅いから中川殿のお母さんを、呼んだよ!それまでゆっくり寝ていておくれ」



瀧さんはニコッと笑いながら帰りの支度を始めた。


「瀧さん、もしかしてずっといてくれたの?」



「当たり前じゃないですか、親友ですもの。」



ギューっと抱きしめられる。


「中川殿、お化粧とっても可愛くて瀧は誇らしいです!」


瀧さんはニヤニヤと笑いながら私に言った。



「ありがとう瀧さん。気をつけて帰ってね」



「はいはい、では交代しますね。黒山くん!」



瀧さんがそう言うと廊下の外から黒山らいが入ってきた。


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