我ら!恋愛探偵団
処方薬


…なか…が…ど!



…なかが…わ…!!



「中川殿!!!!!!」




パッと瀧さんの叫ぶ声に私は目を開けた。



ん?ここは…



「中川殿、大丈夫か?!ダンス大会の途中で倒れたの…心配したぜよ?!」


瀧さんはハアハアしながら心配そうに私を見つめた。



倒れた…?



「熱あったのよー、中川さん。辛かったら言いなさいよー!」



いつのまにか居た引率の保健の先生が少し怒りながら注意をした。



「…熱…」



おでこに貼ってある冷えピタを確認してようやく熱がある事を確認した。



「えっと…ここどこですか?」



「うん、えっとねダンス大会が終わってみんなバスで帰宅したの。それで中川さんは私の車で移動させて今学校の、保健室よ!」



見慣れた保健室の匂いがした。
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