春はキミ
「こんなとこまでありがとう」

えへへと笑って綾音は言った

その時

「かおるくん?」

懐かしい声が聞こえたんだ

「…秋乃?」

綾音の妹、秋乃の声だろう

秋乃もよく、一緒に遊んだもんだ

こんなに大きくなっちゃって

確か、彼氏は………

「…あのー、綾音?秋乃?
そろそろ行きますよ? 」

と、そこでお父さん登場

ニコニコと微笑むお父さんだが

「綾音はやらないからな」

綾音には聞こえないような声の大きさで言い放った

優しそうなお父さんなのだが

笑顔の裏側が、すごく怖いと感じた

どうしたら認めてもらえるのだろう

答えの見つからないまま家路を急いだ
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