Treasure

別れ道

次の日―――


あたしはいつもと同じように学校へ着いた。
昨日と同じ。
明日も同じ。
なんの事件もない、ごく平凡な1日のはずだった。

教室に入ると、机に座っている綾女の姿を発見した。
あたしは綾女にかけよった。


「綾女おはよー! 今日早いなぁ!」

「………おはよ」


いつもと違う綾女の声。
いつもと違う綾女の表情。
何かがおかしかった。

あたしは具合が悪いのかと思い、心配した。
いつも綾女は、無理をするから。


「綾女、具合悪い?」

「何もない」


絶対なんかある。
余計心配やっつーの。


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