「悪」な「女」たちの物語
春―spring―出会い

桜の花びらがひらひらとまう春、「悪」な「女」たちは出会う。

1、有野舞花(アリノマイカ)

リーダー感があり、お姉さん的存在。
裏と表の性格がある。

2、和田七海(ワダナナミ)

天然キャラ(偽)でおっちょこちょい。
誰がみても守りたくなるような子。
裏と表の性格がある。

3、佐藤留衣(サトウルイ)

おっとりしている。
優しくて、思いやりのある女の子。
裏と表の性格がある。

4、華崎芙美(ハナザキフミ)

お父さんが有名な会社の社長で大金持ち。
ちょっとぶりっ子。
裏と表の性格がある。

この四人が4月から通う高校は大和高等学校。

一昨年できたばかりの公立高校で頭もそこそこいい。




有野舞花&和田七海

舞花
「えーっと…クラスは…」

舞花の母
「舞花、A組よ。」

横にいたお母さんが教えてくれた。

舞花
「ほんとだ。じゃあ、教室に上がるね。」

舞花の母
「うん、いってらっしゃい。……あっ、舞花危ない!」

舞花「えっ?!」

ドンッ

前から走ってきた子とぶつかった。

舞花
「いたたた…」

「ごめんなさい…!大丈夫ですか…?」

舞花
「うん、大丈夫…」

顔をあげ、相手の顔を見ると、すごく可愛らしい子が心配そうに見つめていた。

二重の大きな目にシュッと通った鼻。

小さな赤い唇に少し茶色がかかった長いさらさらの髪。

女の私でも見とれてしまうほど可愛い…

「あ、あの…あたしの顔、そんなに変ですか??」

舞花
「えっ…?!いやいや!!き、きれいな顔してるなと思って…」

見とれていたなんて恥ずかしくて言えやしない。

「…?きれいな顔?そりゃ、毎日顔洗ってますから…」

この子はとんでもない天然だ。

舞花
「あっ、可愛いって、ことね…?」

「えっ?!」

舞花
「…?!」

「あ、あああありがとうございます…///」

舞花
「いえいえ笑…ところで、何組ですか?」

「あ、えっとまだ見てなくて…」

舞花
「そ、そうなんですか。お、お名前は?」

「和田七海です。」

舞花
「七海ちゃんね…んー…あっ、一緒だ。A組だよ!」

七海
「ほんと!?一緒でよかったー!あたし、引っ越してきたから友達いなくて…」

舞花
「じゃあ友達にならない?」

七海
「いいの?!」

舞花
「もちろん!」

七海
「ありがとう!!よろしくね!……えっとー…何ちゃん?」

舞花
「有野舞花です。」

七海
「舞花!よろしくね!」

舞花
「うん、よろしくね、七海。」


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