甘い香りの裏側に【短編】
そして…
「でっ、でっ、できたーーーっ」
3時間後の午後8時半にようやく作り終えた私達。
私1人だったら恐らく1時間たたずにできたんだけど、阿呆ねぇさんは溶かしたチョコはひっくり返すし、チョコに牛乳勝手に入れるし、生クリームにバター入れちゃうしで何回も作りなおした。
「あー、疲れた。もうお風呂入って寝る。詩穂ねぇつまみ食いしたらぶっとばすからね。」
「ちぇっ、明日、優も男の子に渡すんでしょ?」
「えっ!?なっ、なんでよ!?」
「あんなルンルンな優、見たことないよ。って、冗談半分だったんだけど♪あれあれー?彼氏ー???」
「違うしっ!うるさい!!!馬鹿ねぇ!!もう寝る!」
「はいはい、おやすみ~」
ムカつく!あの馬鹿ねぇ!!!
お風呂に入って髪を乾かした頃には私は眠くなっていた。