澄んだ瞳を捕らえて
プロローグ



私は白河莉子。



いつも何もない真っ白なこの部屋で

真っ白なベットに横になりながら空を見ている。



私は生まれつき体が弱い。



3歳の時には喘息にかかり

5歳の時には心臓病になってしまった。



だから、幼い頃から入退院を繰り返してきた。



多分家で過ごす時間より

この病室で過ごす時間の方が長いかもしれない。


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