麗雪神話~麗雪の夜の出会い~
その瞬間、ディセルの中で不思議な現象が起こった。
急に脳裏に、見たことのない景色が広がったのだ。
見たことなどないのに、なぜかとても懐かしい景色…。
滝に架かる美しい虹、清らかな水にあふれ、木々が茂る場所…そしてふしぎな空が見える。
青空と、夜の宇宙の空が、同心円状に交互に広がる空。
この場所は、一体……
「勝った…の?
私、守れたの…?
みんなを……」
呆然と言った様子でつぶやいたセレイアは、カラン、と飾り槍を床に取り落した。
「フリム!! クレメント!!」
セレイアは踊り場でうずくまっていた二人のもとへと駆け寄り、大急ぎで浄化の聖句を唱えた。
二人はけっこうな量の霧を吸ってしまっていたが、通常の紫の霧であるため、それで大丈夫だろう。
「もう大丈夫ですわ。ありがとうございます、セレイア様」
「セレイア様も自らに浄化の聖句を」
無事な二人の姿に、セレイアは涙ぐみながら、言う通りに自らを浄化している。
そしてそれが終わると、ディセルのもとへと駆けてきた。
「ディセル!!」
駆け寄ってきたそのままの勢いで、全身をぶつけるようにして抱きつかれ、ディセルは狼狽した。
急に脳裏に、見たことのない景色が広がったのだ。
見たことなどないのに、なぜかとても懐かしい景色…。
滝に架かる美しい虹、清らかな水にあふれ、木々が茂る場所…そしてふしぎな空が見える。
青空と、夜の宇宙の空が、同心円状に交互に広がる空。
この場所は、一体……
「勝った…の?
私、守れたの…?
みんなを……」
呆然と言った様子でつぶやいたセレイアは、カラン、と飾り槍を床に取り落した。
「フリム!! クレメント!!」
セレイアは踊り場でうずくまっていた二人のもとへと駆け寄り、大急ぎで浄化の聖句を唱えた。
二人はけっこうな量の霧を吸ってしまっていたが、通常の紫の霧であるため、それで大丈夫だろう。
「もう大丈夫ですわ。ありがとうございます、セレイア様」
「セレイア様も自らに浄化の聖句を」
無事な二人の姿に、セレイアは涙ぐみながら、言う通りに自らを浄化している。
そしてそれが終わると、ディセルのもとへと駆けてきた。
「ディセル!!」
駆け寄ってきたそのままの勢いで、全身をぶつけるようにして抱きつかれ、ディセルは狼狽した。