WHY
なんでここに来ているんだろうと、お父さんを探しにひまわり畑の中に入っていく。




 ずんずん進むと、そこにはひまわりが咲いていない空間が出てきて、

 お父さんとお母さんが二人で仲良く居るのが見えた。




 珍しくというか、初めてそんな中の良い所をみかけた。




 しかも手をつないでいる。




 自分がそこに、駆け寄るとふっと居なくなった。










 そこで夢が醒めた。










 何でだろうとすごい気になる。




 何で二人は消えたのか。どうして、ここにはもう居なくなったのか。




 不思議だ。




 自分が駆け寄ったからなのか、そうなのか…




 なにか複雑な思いで夢から醒めた。

 


 寝ぼけているのかと思って回りを見渡すとすっかり、降りる駅を

 乗り過ごしていた。

 


 これはまずいと思い、すぐ次の駅に降りたが、もう終点の戸塚だった。



 戸塚はかなり昔にお父さんが住んでいた町。







 でも、今日はもうすでに18時を過ぎていたので、折り返し帰ることにした。





 無性にお父さんに会いに行きたくなった。




 こんなに大きくなった娘を見て、どうおもうか。




 妹は小さすぎて、全然覚えてないと言うから、自分しか記憶がない。







 
 今度の休みでも行ってみようかなと思った。




 何か、小さな幸せかと思いきや、少し不安な夢を見たので、

 自分がぎこちない。




 でも、ゆっくり久々に寝れたので、言うことはないが…




 楽しみは今度にして、今日は明日からの練習に備えることにした。








 地下鉄の悠遠な照明が、ぼやける風景がなんとも居えず好きだった。
< 143 / 203 >

この作品をシェア

pagetop