WHY
翌朝の3日間は練習試合で、県内の端の山の方へ移動だった。




 朝の6時に起こされた私は、まっさきに朝食を”あいつ”のところに持っていく所から始まる。




 一日の練習内容を聞くのが日課で、朝からはさすがにはなかったが、今日はちがった。




 一回そういうことがあると、男は自分の女のように扱い、本当に馬鹿な動物だと感じる。




 「今日もいい胸しているなぁ~、ちょっとこいよ。」




 のんだくれの親父みたいな、朝からは少々、歯向かいながら、冗談まじりながら交わせばいいのに




 「止めてください。もう、学校でる準備がありますから…」




 こんな、冷たい態度をとろうとするもんであれば、1日中機嫌が悪いので、少々ガマンして




 「監督ぅ~やめてくださいよぉ~」と無理して、おちゃらける自分が惨めだった。


 まだ、家の中の面倒を見る話はあれきっきりだったが、いつ又来るか不安だ。




 あえて、母親にも聞いていないので、何とも歯がゆい毎日を送っていた。






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