AveniR-アヴニール-

突然の喪失

「そんな…パパ、…ママ。」

ニコルはショックで足がすくみ、

座り込んでしまう。

当然だ。

こんな残酷(ザンコク)な光景を見るくらいなら、

気絶した方がマシだったろうな。

「立てニコル。

まだお前の両親は無事だと思うぜ。

とにかく探すぞ。」

「うん…。」

俺はニコルの手をつかみ、

火の無い場所を探していたら、

「おーい!レシオー!!」

聞き覚えのある声がした。

そうだ、この声は…。
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