AveniR-アヴニール-
こうして何事もなく

血液検査が終わった。

結果は明日って言ってたけど、

まぁ たいしたことにはならないだろう。

そのまま家に帰ろうとしたら、

「レシオくん!」

ユエナの声がした。

「あぁ、ユエナ。」

「えっと…、よかったら、一緒に帰っても…」

ユエナは顔を赤らめながら、

上目遣いで俺に問いかけた。

「うん、いいよ。一緒に帰っても。」

「…!」

ユエナの表情が明るくなった。
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