夢道


日が暮れて、

外が暗くなっても

私はその本を

探し続けた。


あと2時間もすれば、

部屋に戻るように言われて

探せなくなってしまう。



そんな焦りが

募りながらも

私は本棚から本を取り出し、

開く作業を

続けていた。




そして、

何百冊という本を

開き終えたところで

私は疲れて

その場にしゃがみこんでしまった。


「だめだ……。
見つからないよ……。」


諦めて、

本棚をぼーっと眺めていた。


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