夢道
だから、
私は楽しみにしているのだ。
もちろん、
その子たちと遊んだり、
話したりできるわけではないが、
見ているだけで
自分も一緒になって
遊んでいる気分になれて
嬉しくなれるのだった。
これが私の唯一の
楽しみだった。
だから私は
『オルア』のお祭りまで
10日以上あるのに、
そのことだけ考えていた。
待ち遠しくて、
仕方ないその日までの日は
すごく長く感じたけど、
この時間も好きだった。