手紙-あなたへ。-
現在-弐-
目が覚めると
病院のベッドの上だった。
右腕を見ると
案の定点滴を打たれている。
また死ななかった。
死にたいとは思わない。
思わないけれど
死ぬ一歩手前まで行ったら
要は私を迎えに
来てくれるのか…?
それを試したいのに。
なかなか会えない。
要の姿なんて
どこにも見当たらない。
「麗奈!!」
左に振り返ると弘毅がいた。
弘毅の膝の上に怜もいる。
二人の後ろから朝の光りが
差し込んできていた。
「…弘毅…なんで…?」
酒焼けして思うように
声が出せない。
大阪にいるはずの弘毅が
私の横にいる。
「晴久から電話あってん。
麗奈が急性アル中で
病院担ぎこまれたて…
お前意識なかってんぞ?
死ぬ所やったて」
険しい顔で弘毅は言った。
ぼ-っとする意識のまま
私は弘毅の話を
聞いていた。
どんな状況か分からない
可愛い怜は
死人のような私を見て
嬉しそうに笑っている。
「おかあさんは…?」
掠れる声で聞いた。
母は仕事を休めず
さっき仕事へ行ったらしい。
病院のベッドの上だった。
右腕を見ると
案の定点滴を打たれている。
また死ななかった。
死にたいとは思わない。
思わないけれど
死ぬ一歩手前まで行ったら
要は私を迎えに
来てくれるのか…?
それを試したいのに。
なかなか会えない。
要の姿なんて
どこにも見当たらない。
「麗奈!!」
左に振り返ると弘毅がいた。
弘毅の膝の上に怜もいる。
二人の後ろから朝の光りが
差し込んできていた。
「…弘毅…なんで…?」
酒焼けして思うように
声が出せない。
大阪にいるはずの弘毅が
私の横にいる。
「晴久から電話あってん。
麗奈が急性アル中で
病院担ぎこまれたて…
お前意識なかってんぞ?
死ぬ所やったて」
険しい顔で弘毅は言った。
ぼ-っとする意識のまま
私は弘毅の話を
聞いていた。
どんな状況か分からない
可愛い怜は
死人のような私を見て
嬉しそうに笑っている。
「おかあさんは…?」
掠れる声で聞いた。
母は仕事を休めず
さっき仕事へ行ったらしい。