この世界が。


彼の近くに……だなんて、そんな馬鹿なことを考えるだなんて……




自分でも驚いた。






ただ、街中で見かけただけの人に、そんなことまで思うなんて。





馬鹿げてる。










………でも、彼なら、この寂しさを…悲しさを、埋めてくれるかもしれない。と。





そんなことを思ってる。






近づけるとも限らないのに。








…彼に、恋をしてしまった。
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