ビターは大人‼︎でも恋の味
シャツとパンツの部屋着を着て履いて、部屋から出るとのんさんが背筋をぴっしりして座ってる。ロシアンブルーで綺麗な毛並みの子猫。

「のんさん、おはよー」

「にゃー」

足元を着いて来るのんさんの大事な尻尾を踏まない様に台所に向かう。

朝ご飯は、アイツと一緒に食べるのが日課。モーニングコールしてこうして朝ご飯を作って一緒に食べる。パンかご飯か

今日はパン。

「バタートーストにしよ、」

トースターに二枚食パンをセットして、お弁当を作り始める。セットした5分の間に目玉焼きを焼いて2人分弁当箱に具を詰める。

アイツと私の弁当、

「カボチャの煮付け入れろよ、」

「うわっ、‼︎いきなり後ろに現れないでよ‼︎卵落としそうだったじゃん」

後ろからいきなり、現れては詰めてた焼き鮭を取って摘み食い。行儀悪いなんて言って手を軽く叩いた。反論した気にこっちを見るけど悪いのはそっち。

「…別にいいし、子供体温」

腹当たりに腕を回して来てギュッと後ろから抱き付いて来た。頭に顎乗せられて動き辛いけど、でも何も言わない。

だって、こうされるのも好きだから

言わないけど

チーンとトースターから5分経過の合図、アイツと一緒に朝ご飯にしよう
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