結婚しても恋愛中だもん

勇くんの嫉妬

卓のサッカー教室の迎えに
グランドへ。

「あれ?今日は、花さん居ないのかなぁ?」

汗を掻いた卓が走ってきた。

「ママ!終わったよ。俺様、喉が渇いた!」
「はいはい、どうぞ。
ゆっくり飲んでね」
自家製の蜂蜜レモンジュースを渡した。


「美味しい〜。」「ふふふ。よかった」

タオルで汗を拭き、
車に乗せ、シャツを着替えさせた。


「ママ。将くんママが終わったら、
うちによって欲しいって!」

「将くんママ居ないね?」
「用事があるって、先に将と帰った!」
「そうなんだ。帰りに寄ってみるね」


車を走らせ、将くんのお家の前で止めた。

インターホンを押す。

「はい!」
「夏川です。」

「あっ!彩さん。こんにちは。」

「蒼甫くん。花さんは?」
「将と妹連れて、病院です。」

「どこか悪いんですか??」

「いや〜。なんてゆうか…。」
言葉を濁す。

「あー、彩さん!ごめんなさい。待ちました?」

「花さん。病院って?どこか??」

「やだ〜。恥ずかしいんだけどね。
…。出来たみたいなの…。」

「えっ?本当!!きゃー!おめでとう!
よかったね。」

恥ずかしそうな顔の花さん。

私まで嬉しくなった。

「あっそうだ!彩さん。待ってて!」

ドタドタッと中に入り、

「これ!食べて!田舎から送られてきたんだけど、たべきれなくて。」

たくさんのお野菜。

「いいんですか?こんなに!」

「もちろん!」

「だったら、明日お休みだし、花さんの
三人目妊娠のお祝いしましょ!」

さっそく、勇くんにメールした。

「家の庭でバーベキューするか!」

「⭕️です!」

「花さん!バーベキューパーティーにしましょ!」

「蒼甫くんも、来てくださいね!」

「俺?いいんですか?」
「蒼甫!俺様のママは、料理うまいんだぞー!」

「あははは!わかった!行くよ!」


みんなで楽しくパーティー!

のはずだった。


< 131 / 136 >

この作品をシェア

pagetop