結婚しても恋愛中だもん
彩の友人、由美ちゃんからLINEで…。

その内容に俺は焦った。

彩をこのままにしていたら、
心配で落ち着かない。
早く俺だけの彩にしないとなぁ…。

仕事が詰まって来ていて、なかなか
彩との時間を取れないでいた。

LINEで今日近くのカフェで待ち合わせ
しようと連絡した。

しばらくすると、
了解です。短い返事。

拗ねてるのかぁ?



仕事を終えてカフェに向かった。
中を覗くと、ニコニコしながら、
杉本と話している。なんであいつが?

コーヒーを買い、彩のテーブルへ
「彩!」「あっ勇…くん。」
「なんで杉本が一緒にいるんだ‼︎」
びっくりした顔の彩。
次第に、涙目になり俯く。
「課長!彩…は、俺の話しを聞いてくれただけですよ‼︎そんなんだから俺…。
諦めたくないんだ‼︎」そう言い放ち
店を出て行った。
泣いている彩…。そっと手を差し出す。
バチーンと叩かれた。
「勇くん…今日の勇くん…嫌い!大嫌い
走って出て行ってしまった。
「はぁ〜。クソっ〜」
必死で電話をかける。
なかなか出てくれない。我慢できず
アパートに向かった。
「彩…!彩!ごめん。本当ごめん。
勝手に怒ってごめん。」
ドアの外で何度も謝った。ガチャと
ドアが開く。
ふわっと俺に抱きつく彩。
「私から、勇くんにお仕置き‼︎
反省しましたかぁ?」
「めちゃくちゃ、反省ザルした。」
彩のくしゃくしゃな笑顔。
やっぱ彩には、敵わない。
仲直りのドライブと題して、
彩を車に乗せ、いつか行ったシーサイドのレストランに向かった。
「ここって、勇くんと初めて来た場所だね。ふふ」微笑んだ。

食事を楽しんでそのまま海を見に行こうと、
砂浜の近くの階段に座り、
「彩?ちゃんと聞いて欲しいだ。」
「何?」
「いろんな事があって考えたんだ。俺達にとって一番いい答え。」
「答え⁇、うん…。」
「彩。結婚して欲しいんだ。俺だけの
彩になってくれませんか?」
「勇…。うん…うん…。」泣いて言葉が出てこない。
「それは、Yesってこと?」「は…い」
「勇くんのお嫁さんにしてください。」
抱きしめてキスをした。
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