結婚しても恋愛中だもん

こんにちは天使ちゃん

会社をお休みして、
更に大きくなったお腹。
臨月突入。

仕事に行く勇くんを見送り。


お洗濯にして、トイレ掃除これは、
お母さんから
「毎日トイレを磨き綺麗にしていると
丈夫な赤ちゃんが生まれる。そして
安産なんだって。私のお婆ちゃんから
お母さんへそして私に、教えだ。」


すっかり綺麗になった。
良し、お夕飯の下ごしらえしよう。

立ちあがった。

「あれ⁇、何か下腹辺りが張る。
もあ〜と何かが…。」
「あっ!嫌〜!どうしよう。破水だ。」

落ち着け、落ち着け、自分に言い聞かせ

スマホを手に取り病院に連絡。
下着を替えて清潔にし、ナプキンをあて
陣痛が始まるから時間感覚をみながら
病院に来る様に言われた。
お産セットは準備してあるから、バックを用意して、お母さんに連絡。
すぐに来ると。

少し痛い。ソファーに座り落ち着けと
繰り返す私。
カギを開けてお母さんが 来てくれた。

「まだまだ先よ。ゆっくりとその時を迎えようね。」母は強しです。
お母さんの車で病院に。
看護師さんが待っていて直ぐに診察室へ

微陣痛だからと部屋に待機。

暫くして、額にじんわりと汗をかいた
勇くんが病室に入って来た。


「お母さん、ありがとうございます。」
「良いのよ。娘の大仕事だもの!」

それから何度か診察を、繰り返し
子宮口ががなり開いてきた。

繰り返す痛み、叫びたい!
腰をさすってくれる勇くん。


いよいよ分娩室へ

俺は、心臓の音がこんなにうるさく感じることは無いってくらい、ドキドキした

義父さん、義兄さん、そして、
家の親父とお袋。みんな集まり
静寂に包まれる。

その時…。「ウギャー‼︎ウギャー‼︎」
「産まれた‼︎」

ガチっと扉があき看護師さんが、
「おめでとうございます。男の子ですよ
母子共に健康です。」
「お父さんは、中へ」「…。」

肩をポンと、叩かれ「勇人!」親父の声

立ち上がり彩のもとに、
「彩!ありがとう。頑張った!」
「勇くん。抱っこしてあげて」
恐る恐る俺の腕の中に収まる小さな天使

「可愛いなぁ〜」にっこり笑う彩

俺は、2人を守っていくと誓った。





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